『頭文字D The movie』監督・製作・撮影:アンドリュー・ラウ■共同監督:アラン・マック■脚本:フェリックス・チョン■出演:ジェイ・チョウ、鈴木杏、エディソン・チャン、ショーン・ユー■2005年香港映画■配給:ギャガ・コミュニケーションズ
レースシーンがおもしろいとの評判だったので、フラリと観に行った。
で、感想――。
評判どおり、ドリフトバリバリの峠のレースシーンは圧巻だった。カースタントはこの道では老舗の高橋レーシング(ここすごい実績あるんだなぁ)が担当したそうだが、私はこのスタントを見ながら、 『プロが運転すると、車はああも華麗な走行をするものなのか… 美しい……』と思ってしまった。
あと、レースシーンのカメラ&カットワークも良かった。流石、香港映画だけあってアクションシーンには手馴れているようだが、どうやら、このカットワーク、日本の漫画やアニメからかなり影響を受けているとみた。
ドラマに関しては私は原作もアニメもみていないので言及できないが、そんな自分でも理解できる内容だった。原作がかなりの長編だということを踏まえれば、余計な部分は潔くカットしたかなり絞り込こまれたシナリオだと思える。クオリティ的には可も無く不可も無くという感じか。ただ、個人的に難を言わせてもらえれば”吹き替え”がいまいち……。どうやら、アニメ系の声優を起用したせいか、どうも”作りすぎ”の声の演技が気に障った。普通の俳優さんで良かったんじゃないの?(山口勝平よ、犬夜叉の声出しちゃイカンよ)
個人的な結論から言えばこの映画、まさに”高橋レーシング独壇場”の映画だった。難しいことを考えず、気軽に映画を楽しみたい人にはお奨めかも。ただし、間違っても感化されて峠を攻めに行くというドキュンな行為はなさらないように。この映画は、あくまで”漫画原作のフィクション”なのです。
車の運転は交通法規を良く守り、安全運転に努めましょう。(笑)
――ドリフトはできないが、急ブレーキでスピンした経験はある文鳥