先週はアメリカで”カトリーナ”というエレガントな女性名のハリケーンが猛威を振るったと思ったら、今週は日本で台風14号が猛威を振るい始めた。


昼のテレビニュースで、”九州、宮崎県の高鍋町で小丸川(おまるがわ)が氾濫する危険性が出てきた為、約2700世帯に避難勧告発令!”という情報が流れていた。 こりゃ大変だ! 高鍋町は私の故郷だ。親と弟が住んでいる。早速、役場の都市計画課に勤める弟に電話してみた。(9/6正午現在) 以下、リアリティを出す為、宮崎弁で(訳つき)


 


私『今、小丸川はどんげな感じや?』


(訳:今、小丸川はどういう状況ですか?)


 弟『あと1メートルぐらいで川があふるるごつあっけんど、ダムで調整ができるようになったかい、多分、大丈夫なごつある。これ最新の情報じゃけどね』


(訳:あと1メートルぐらいで川が溢れそうですが、ダムで(水量の)調整ができるようになったので多分大丈夫だと思います。これは最新の情報ですが)


 私『ほんとや? じゃ、最悪の状況は回避できそうね?』


(訳:本当ですか? では、最悪の状況は回避できそうですか?)


 弟『たぶん、大丈夫じゃろう』


(訳:多分、大丈夫だと思います)


 


一部で水が出たとは言っていたが、特に被害らしい被害は出ていなかったようだった。やれやれ、これで少し安心した。ただ、今後も注意深く監視してゆくと弟は言っていた。なんでも弟を含め役場職員の殆どが2日前から役場に詰め、徹夜の態勢で台風被害に対する備えをしていたそうだ。ごくろうさまです。こういう税金の使い方はウエルカムです。


この後に連絡をした母が言うには、”町が停電にはなったが、昔のように川が氾濫する危険性はなさそうだ。ただ、例年になく今度の台風は雨と風が強かった。今は風も弱くなって峠は越えた”とのこと。


ここで母が言った”昔のように川が氾濫”というセリフについて捕捉すると、実は、私が子供の頃(昭和30年代)の小丸川は台風が来る度に水が氾濫し、町中が床上浸水になるということがしょっちゅうだった。その事の重大さが分からぬバカな子供だった私は、水で溢れた道路を海に見立て、友人を誘い浮かんでいた戸板でイカダごっこをしたり、わざと自転車で水しぶきをあげながら突っ切ったりと危険極まりない遊びをやっては、親からゲンコツをもらっていた。そうそう、氾濫時も大変だったが、それと同じくらい水が引いた後の掃除や処理も大変だったと記憶している。今でこそ懐かしい思い出として話せるが、当時は大変な災害だったのだ。昭和40年代に入り治水工事が完璧になり、それ以後、小丸川は氾濫することはなくなり町民は安心して暮らせるようになった。それから数十年…… まさかの川氾濫の危険性の情報に私は心配になり、思わず故郷に連絡をとってしまったという次第なのだ。


台風14号はこれから日本海から本州に向かって進む可能性が出てきた。たまたまこのBLOGを読まれた進路先にお住まいの方々。くれぐれも注意してくださいね。(あ、私も注意しなくては!)


――心配文鳥


 


PS:毎度口ばかりで申し訳ありませんが……カトリーナや14号で被害にあわれた方々に対し心よりお見舞い申し上げます。

投稿者 mori-game

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