第二次世界大戦のナチスドイツにおいてクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐が中心となって計画されたヒットラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」という史実をもとにした作品を観に行きました。
で、感想……
既に史実として失敗した作戦なので、作品のオチがわかってるとはいえ、ハラハラドキドキさせられた良質の作品でした。で、トム・クルーズは、あいかわらずかっこよかったですな。あと、ヒットラーの登場シーンは、いままでのこのての作品の中では一番緊張感があった演出でした。
ヒットラーの圧政からドイツとそしてヨーロッパを守りぬこうとした一部の兵士たちの死をも恐れぬ勇気と信念には、畏敬の念を覚えずにはおられません。過去の戦争映画ではナチスドイツの兵士は皆がヒットラーに賛同している悪者のごとく「十把ひとからげ」的に描かれてきましたが、実は、この作品のように反対派も大勢いたという、歴史に関心のない一般大衆があまり知らなかったであろう史実を、トム・クルーズという「とっつきやすい」役者を使って世に知らしめたことは、とても意義あることだと思います。(ちなみにヒットラーの暗殺計画はヒットラーの政権奪取後、単独犯及び組織的なものを含めて少なくとも43回企てられたそうです)。
しかし、無念だったでしょうね。闘って殺された勇士たちは……。ラストは、ただ、せつなくて、悲しかったです。作品を観終わった後、「もし、自分がナチスドイツの兵士だったら、そのような行動ができただろうか?」と妄想しました……。
で、……情けない気分になってしまいました(苦笑)。
ちなみに左はヒトラー暗殺計画の全貌に迫るドキュメンタリーだそうです。
下は「オペレーション・ワルキューレ」というドイツ映画です。(画像がうまく表示できません)