最近観た映画あれこれ。
まず「ジェネラル・ルージュの凱旋」
で、感想……
まとまっていてなかなかおもしろかったです。前作の「チームバチスタの栄光」よりもよくできてたんじゃないのかな? 堺雅人の独り舞台ってな感じだけど、それぞれのキャラがよくたってました。しかし、前作といい今作といい、医療の世界の裏事情がよくわかり勉強になります。(救命救急センターって、その重要さの割には恵まれてない環境だとは、ちょっと驚きました)
次は宮藤官九郎の脚本・監督の作品、「少年メリケンサック」
で、感想……
題材はパンクということで、今までにないアナーキーな演出を期待したんだけど、意外やクドカンパワーがノーマルな感じがしてちょっと物足りない感じ…。宮崎あおいちゃんのカワイサでもった感じがしなくもないなぁ。でも、私は楽しめました。特にパンクが好きな方にはかなり楽しいかも。ちょい役でその手のミュージシャンが大勢出てまっせ(スターリンとか)
お次は「ヤッターマン」
で、感想……
アニメの世界をここまで忠実に実写化しようとした心意気には感服します。邦画にしてはかなり「見せ方(CGとかね)」に工夫してる方だと思いました。しか~~~し! 肝心のシナリオと演出がいまいち! せっかく、CGに金をかけたのだから、そこんとこにもっと力をいれればいいのに、チープ。三池監督だっけ? エロねたとか、話のくささとか、監督のおっさんくさいセンスがひとりで足をひっぱっていたような気がします。
あとは、先週みたレンタルDVDとか……
で、感想……
言わずと知れた岩井俊二監督の作品。6年前の作品でしたが、なんか少女趣味な作品みたいだったのでスルーしてたのですが、とんでもない! いやぁ~、食わず嫌いはダメですね。見なかったことを後悔しました。リリカル……という一言ではかたずけられない、強いものを感じる「友情」の物語でした。蒼井優がひかってます。
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- メディア: DVD
で、感想……
おもしろかったです。原作ものらしいですね。観ていて、昔のATG映画の「の、ようなもの」を思い出してしまいました。いや、題材が同じ噺家という共通点があるだけなんですがね。ただ、ちょっと淡々としていた展開でしたが、それも作品の持ち味って感じですか。TOKIOの国分太一の落語の演技はなかなかよかったです。ただ欲を言えば、もうちょっと噺家の世界に踏み込んで描いてほしかったなぁ。
最後は問題作の「闇の子供たち」
で、感想……
う~ん、こりゃぁ、キツイなぁ……。観ていてシンドイ題材の内容でした。だって、タイの貧民の子供たちの「臓器売買」や「売春」のはなしですから。で、作品としての感想としては、ちょっとなぁ…という感じ。こういう重いテーマの作品って、かなりの演出力や構成力がないとまずいと思うのです。だって、観ている方は「事実を目撃」するようなドキュメンタリー感覚で真剣に観てしまうので、普通の題材の作品ではスルーされてしまうようなちょっとした「粗(あら)」が気になってしまうんですよね。で、この作品、その「粗」がところどころに見えるんです。特にラストシーンですが、原作どおりなのかどうかはわかりませんが、正直、説明不足です。せっかくの題材の重さと密度が薄くなってしまって感動も薄まり、がっかりしました。原作の小説のほうはきっとよくできているんだろうな……。