なんか予告で観た限りでは、ヒッチコックの『北北西へ進路をとれ』みたいな巻き込まれ型サスペンスみたいで、かつPがスピルバーグということだったので期待して観に行ってみました。

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原題: Eagle Eye/監督:D・J・カルーソ/脚本:ジョン・グレン、トラビス・アダム・ライト、ヒラリー・サイツ、ダン・マクダーモット/製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、エドワード・L・マクドネル/cast:シャイア・ラブーフミシェル・モナハンロザリオ・ドーソンマイケル・チクリスアンソニー・マッキービリー・ボブ・ソーントン /製作:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、パトリック・クローリー/撮影:ダリウス・ウォルスキー/音楽:
ブライアン・タイラー/美術:トム・サンダース/原案:ダン・マクダーモット/製作国:2008年アメリカ映画/上映時間:1時間58分/配給:角川映画、角川エンタテインメント

 

で、感想……

あれれ? サスペンスと思った期待していたら、これ近未来のSFだったのね。

詳しい内容はネタバレになるので書きませんが、よくある古典的なネタでした。しかし、息もつかないジェットコースター的な展開で飽きることなく、CGも効果的で普通におもしろかったです。

ネタバレにならない程度に書けば、現代のコンピュータとネットワークの暴走と監視社会の危険性を風刺的に描いた内容でした。ただ、ちょっと気になったところは設定が妙にマニアックな割には、その設定に無理があり『え~?』と思えるところが多々ありました。まぁ、ヒッチコック風サスペンスではなくSFアクションとして観れば、気にはならないと思いますが……。

しかし、先日観た『アイアンマン』といい、最近、この手の『中途半端にリアルで、細かい設定ばかりに凝るおたくっぽいシナリオな作品』が多いような……。リアルに描いて良いところと、描かない方が良いところのバランスが悪く、作り手の『見せよう見せようとする姿勢』が全面に出すぎて、客の心理をちょっと無視してるんですよね。(これ、最近のRPGにも言えるけど) まぁ、でも、所詮娯楽だし、結果的におもしろければそれで正解なのかもしれないけど、もうちょっと『客の想像力をくすぐらせる技』が欲しいところです。作品って作り手が100%作るものではなく、作り手は70%で、残りの30%は客の想像力で完成させるものだと私は思っていますから。

イーグルアイを観たあと、ふと、『ウォーゲーム』という作品を思い出しました。あれもイーグルアイと同じように**の暴走でしたが、私は同じネタでも『ウォーゲーム』の方が好きかな。たしかに設定や映像はイーグルの方が圧倒的に上でしたが、『物語としてのおもしろさ』ではウォー~の方が想像力が膨らむ感じがするのです。

……って、ウォー~を知っている人は、イーグルのネタがわかっちゃいましたね。すんません……。

 

投稿者 mori-game

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