原作は読んでなかったので、無駄な先入観なしに観ました。
で、感想……。
「漫画みたい」な突拍子もない展開で、2時間チョイという長丁場を飽きさせずに終わらせたという感じでした…って、原作は漫画でした。まぁ、おもしろかったです。
俳優は売れっ子ばかりだし、CGも「それなりに」金をかけていたみたいだしと、私のような年配も楽しめる「3丁目の夕日」的ノスタルジー要素ありだし、監督は売れっ子の堤さんということで(私はあまり彼を買ってないが)、誰でも楽しめるエンターテイメント映画の必要条件を満たした作品という感じでした。
でも、なんだろ? その割には見終わった後に「みょうなチープさ」を感じてしまいました。その原因を考えるに、たぶんそれは「映像が映画っぽくない」というところだっんではないかと思いました。つまり、劇場のシネスコサイズの大きなスクリーンを生かしきってないカメラワークや画面構成ではないかと。早い話、画面が「テレビ」なんですよね。堤さんって、テレビ作品では傑作を撮られているようですが、どうも、そのテレビっぽさが映画のスクリーンにも出てしまったのでないかと?
しかし、堤さんもベテランなので、私のような素人に言われなくても「そんなこと百も承知」なはず。そんなくだらないミスなんかするはずもない。ならば、なぜ? と考えていた後日、知り合いの映画通にその件を訊いてみたところ、その原因はたぶん「DVD化やテレビ放送を最初から意識していたからではないか?」という答えが返ってきました。なるほど。スポンサー日テレだし。どうりで俳優達が中央に寄り気味になり、広い画面を狭く使っているわけだ。……と、とりあえず納得。
続編は、時間に余裕があったら観てもいいかな…てな程度の期待度です。