原作は読んでなかったので、無駄な先入観なしに観ました。

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監督:堤幸彦 /脚本:福田靖、長崎尚志、浦沢直樹、渡辺雄介/原作:浦沢直樹(「20世紀少年」小学館ビッグスピリッツコミックス刊)/cast:唐沢寿明豊川悦司常盤貴子香川照之石塚英彦宇梶剛士宮迫博之生瀬勝久小日向文世佐々木蔵之介/撮影:唐沢悟/音楽:白井良明/美術:相馬直樹/企画:長崎尚志/プロデューサー:飯沼伸之、甘木モリオ、市山竜次/主題歌:T.REX「20th Century Boy」/製作国:2008年日本映画/上映時間:2時間22分/配給:東宝

 

で、感想……。

「漫画みたい」な突拍子もない展開で、2時間チョイという長丁場を飽きさせずに終わらせたという感じでした…って、原作は漫画でした。まぁ、おもしろかったです。

俳優は売れっ子ばかりだし、CGも「それなりに」金をかけていたみたいだしと、私のような年配も楽しめる「3丁目の夕日」的ノスタルジー要素ありだし、監督は売れっ子の堤さんということで(私はあまり彼を買ってないが)、誰でも楽しめるエンターテイメント映画の必要条件を満たした作品という感じでした。

でも、なんだろ? その割には見終わった後に「みょうなチープさ」を感じてしまいました。その原因を考えるに、たぶんそれは「映像が映画っぽくない」というところだっんではないかと思いました。つまり、劇場のシネスコサイズの大きなスクリーンを生かしきってないカメラワークや画面構成ではないかと。早い話、画面が「テレビ」なんですよね。堤さんって、テレビ作品では傑作を撮られているようですが、どうも、そのテレビっぽさが映画のスクリーンにも出てしまったのでないかと?

しかし、堤さんもベテランなので、私のような素人に言われなくても「そんなこと百も承知」なはず。そんなくだらないミスなんかするはずもない。ならば、なぜ? と考えていた後日、知り合いの映画通にその件を訊いてみたところ、その原因はたぶん「DVD化やテレビ放送を最初から意識していたからではないか?」という答えが返ってきました。なるほど。スポンサー日テレだし。どうりで俳優達が中央に寄り気味になり、広い画面を狭く使っているわけだ。……と、とりあえず納得。

続編は、時間に余裕があったら観てもいいかな…てな程度の期待度です。

投稿者 mori-game

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