ガラの悪いスーパーヒーローという異色な設定の「ハンコック」。その先行ロードショーをやっていたので、観に行きました。
で、感想……
なんだろ? 最初は地味ながら良くできていたシナリオ内容にバカ・プロデューサーが文句をつけ、よせばいいのに強引にテコ入れして、わけわかんなくなったような感じの作品でした。
中盤までは、ウィル・スミスの好演のせいもあってか、異色の下品?ヒーローの滑稽さと物悲しさが、ヒーローものには珍しいカタチのヒューマンストーリーを作りあげ、「この先どうなってしまうんだろう?」と期待して観ていましたが、なんと、中盤から突然ヒューマンストーリーから、ありがちのSFファンタジーに衣替えしてしまうのです。もう、頭の中が「????」だらけ。ポニョのストーリー展開や設定説明の不十分さには負けてません……てゆーか、ポニョは宮崎氏のアートな確信犯的なものを感じましたが、ハンコックにはそれが感じられないので、たちが悪い。
う~~~ん。まぁ、つまんなくはないけど、ちょっとなぁ……という感じの作品でした。私は、このシナリオを作成している現場で「何があったのか?」ということに一番興味を持ってしまったわけで。
ウィル・スミスの魅力だけでもっている感じの作品ですな。