もう公開終了したかな?と思っていたら、自宅からちょっと遠くのシネコンでまだ一日一回上映していたので、遅ればせながら、「クライマーズ・ハイ」を観に行った。
で、感想……
う~ん、悪くはなかったけど、私が期待していたものとは、ちょっと違ってたかなぁ……。
話は御巣鷹山に墜落したジャンボジェット機の悲惨な事件に対する、地元地方新聞社内の記者達の報道姿勢の物語ですが、社内のヒエラルキー闘争の演出にやたら力が入っていて、肝心の事件の悲惨さが画面からあまり伝わってきませんでした。(もともと、そういう内容の原作だったのかしらん?) なんか、高度成長期の油ぎった喧嘩っぱやい熱血サラリーマン達の物語を観ているようでした。
でも、役者さんたちは皆、演技がうまかったですよ。特に堺雅人、蛍雪次郎や遠藤憲一さんが、なかなかいい演技をしていてよかったです。
あと、監督のセンスかわからないけど、いきなりアートなカメラワークをやったり、画質の統一感がないのはやめてほしかったです。監督の映像のこだわりは、この原作に関してはどうでもいいですよ。
よくも悪くも東映っぽい作品でした。