マンモスさん達と、壮大なピラミッド建設現場のCGが観たいがために、映画館へ出向いてしまいました。

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原題: /10,000 B.C. /監督: ローランド・エメリッヒ /脚本: ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー /CAST:スティーブン・ストレイトカミーラ・ベルクリフ・カーティスオマー・シャリフ/製作総指揮: ハラルド・クローサー、サラ・ブラッドショー、トム・カーノウスキー、トマス・タル、ウィリアム・フェイ /製作: マイケル・ウィマー 、ローランド・エメリッヒ、マーク・ゴードン /撮影: ウエリ・スタイガー /音楽: ハラルド・クローサー、トマス・ワンダー /美術: ジャン、バンサン・ピュゾ /製作国: 2008年アメリカ映画 /上映時間: 1時間49分 /配給: ワーナー・ブラザース映画

 

で、感想…… (久々の辛口です)#58944;

やはり、CGだけの作品でした。あいかわらずローランド・エメリッヒ監督の物語運びはチープで、『本当にプロが書いたシナリオかよ?』と我が目を疑いたくなるような内容でした。とにかく納得のいかない設定の目白押しで、それがせっかく見ごたえのある映像の邪魔をするのです。そしてトドメともいうべきラストの奇跡オチは(私も拙作のゲームでやっちまったことがありますから偉そうなことは言えませんが…)、 ありゃ、夢オチと同じくらいチープなので、仮にもハリウッドの一流監督ともあろう人がやるべきではないと思います。

それでも『まぁ、分かりやすくていいじゃん。どうせエンターテイメントなんだし……』と自分自身を納得させようと試みましたが、やはり、こんな内容のモノに寛大になっていたら、本当の良い作品を観る目が衰えるし、それにあれほど力を入れて作ったCGスタッフにも失礼だろうと思われ(仕事だから力入れるのはあたりまえだけど…)、ここにグダグタと書いておる次第であります。

まぁ、ほめるところといえばCGくらいしかないのですが、でもね、ピラミッドのシーンでしっかり手を抜いていているところをあたしゃ見逃しませんでしたよ。

なんかこの作品、創作の基本である『プライオリティ』を大切にしていないと感じました。しかし、それが『映画というものは、やはりシナリオと演出が命なんだ』ということ再認識させてくれた、これから映画作りを目指す若者にとっては反面教師的な意味で良い作品だったとは言えるかもしれません……って、ほめ言葉になってないって。

……以上、マンモスさんが好きな方にはお勧めの作品でした。

 

 【追記】
1、前から思っていたんだけど、ローランド・エメリッヒは、ちょっと設定や考証に大雑把すぎるぞ。ユーザーは彼が思ってるほどバカじゃないということを再認識すべし。 特にSFファンタジーものは巧みな設定と理論で客騙してナンボだから!

2、配役にオマー・シャリフと書いてあったけど、どこで出てたんだろ?

投稿者 mori-game

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