先日読んだ池谷裕二の『進化しすぎた脳』がムチャおもしろく、それがトリガーになったかどうかは分からぬが、先週から知識・ノンフィクション系の新書ばかり読んでいる。
タイトルや、帯びの解説はまるで受験生向けのHowTo本みたいだが、内容は『記憶のメカニズム』をアカデミックに、かつ、とてもわかり易く解説したもの。『シナプスの可塑性』が記憶の秘密だそうです。まるでフラッシュROMのようです。
宮崎アニメでお馴染みの作曲家、久石譲氏によるプロクリエイターを目指す人々向けの『作品づくりの心構え』みたいな本。可もなく不可もない内容。正直、たいくつ。(別に久石氏じゃなくてもいいじゃん…てな感じ)
なんか奇を衒ったタイトルだが、内容は裁判における、本来なら控えるべき裁判官の『一言』を紹介したもの。裁判官が被告人と出会うのもひとつの縁。その被告人に対して裁判官が『ひとりの人間として言いたかった言葉』を集めたヒューマニズム溢れるものになっている。『刑の量刑相場』っていうものがあるということが勉強になりました。
ゲームプランナーでもある私としては気になったタイトルだったので読んでみた。内容は各業種で成功を収めた人々が、どのような企画書を作ったか? を紹介するエピソード集。企画は『本質を見抜いたコンセプトが命』ということをあらためて認識させられた。プランナーは必読?
共同通信社入社後、司法記者としてリクルート事件を取材し、現在はフリージャーナリストとなった著者による官僚とメディアの凄まじい癒着と腐敗をえぐりだしたノンフィクション。このテの本は読んでいて、ため息、怒り、失望、それらがまぜこぜになったなんとも言えない無常観や脱力感が得られます。だからといって安直に厭世的になってはいけません。常に世に目を向け、現実に対する正義感と希望をもち続けることが大切なのです。……な~んてね。