午後、ワールドカップ日本代表選手の発表があった。私はその実況を最初ラジオで聞いていたが、ジーコ監督がどんな表情で発表しているか観たくなったのでラジオをつけっぱなしのままテレビ(NHK)をつけてみた。画面の上隅に『実況』というスーパーが出ていた。
ところが…だ。
ラジオの実況の声とテレビの実況の声がずれているのだ。つまり、テレビの声がラジオの声より0.3秒ぐらい遅れているのだ。もちろん、全く同じジーコの声だ。まさかラジオの声が0.3秒後の未来から聞こえているわけないので、NHKの実況が0.3秒遅れていることになる。つまりNKHは完全な生中継ではないようなのだ。
良く中継の都合(衛星)で声だけが遅れるということはあるが、今回は声と映像があっているので全体的に遅れているということになる。リアルタイムでない生実況ってどうよ? と思ったが、同時に私は以前、どっかのメディアで知った情報を思いだした。それは――
『アメリカのテレビの生放送はわざと数秒遅らせて放送している』――というものだ。
つまり、生放送では何がおこるかわからないので(例えば、おかしくなった出演者が突然パンツ脱ぐとか)、不測の事態に備えてすぐ画面が切り替えられるようにわざと遅らせて放送しているらしいのだ。完全なリアルタイムではない。ラジオは映像が流れないのでそのようなことをする必要はない。(まぁ、その気になれば、でっけえ声で放送禁止用語を言うこともできるが、映像に比べれば聴視者への心理的影響は小さいしね)
今日のNHKの実況の遅れはアメリカと同じような意図だったのか? だったら、どういう不測の事態を考えていたのか? まさか度重なるストレスに耐え切れず、ついにきれたジーコが川淵会長の頭をボールと勘違いして蹴るとか、日本代表選手に外された選手が会場に殴りこんでくるとでも思ったのかな?
んなわけねぇ~か……。(笑)