パソコンのデータを整理していたら、なつかしいものを見つけました。
見事でしょ? これドットを一個一個うって描いたドット絵の花鳥風月画です。今から20年前、私が”演算星組”という会社のスタッフだった頃の仲間、故:池田友也氏が描いた傑作です。
当時はまだマッキントッシュが日本にデビューしたての頃で、演算星組は日本初のマック専用クリップアート集(電脳絵巻)を作っていました。ドット絵を描くときは原画をスキャニングして、それを下絵にして描いていましたが、当時のスキャナーは今と比較にならないほど精度が低く、ほとんど下絵の役目を果たしていませんでした。ですから、スキャニングした下絵はあくまで”あたり”程度にしておいて、ほとんど原画を見ながら描き起こしていました。
今からすれば、かなりシンドイ作業をやっていたんだなぁ…と思いますが、当時は、自分達の描いたドット絵をマックユーザーが使っている顔を創造しながら、結構楽しくやっていたことを記憶しています。
故:池田氏の絵をみながら、あのドットの一個一個は、あの頃の夢と情熱の足跡なんだなぁ…と思ってしまいます。
ちなみに下のドット絵は私が描いたものです。
北斎です。
私の大好きな『鳥獣人物戯画』より。
これはパロディーです。故:池田氏との共同制作だったかな? 当時のマック(Mac+)が描かれています。(知っている人は懐かしいでしょ?)
【追記】マック用クリップアート集『電脳絵巻』はパッケージ商品としてはもう販売していませんが、フリー(お試し)・ダウンロード販売はしているそうです。詳しくはココから→電脳絵巻工房
ちなみにパッケージデザインは私が担当しました。ここに日本の文化があります(笑)。このソフト、販売当時は外人さんに大受けで、賞までもらったそうです。