奥華子が大宮で路上ライブをやるということなので観にいった。彼女を知ったきっかけは『TEPCO光』のCMソング(テプコひかりに変えたのは~♪っていうやつ)で、その独特のピュアな声が妙に私のツボにはまり、以来、影ながら応援している。


ただ、路上ライブをやるということは知っていたが、さすがに開始時間や場所までは告知されていなかったので、とりあえず彼女のBLOGの路上ライブの日記から、たぶん夜の9時過ぎ、大宮駅の西口辺りだろうと察して行ってみたら『ビンゴ!』 人垣の中から聞こえる澄んだ声の主、奥華子を見つけることができた。


で、早速、ケータイで写真をば…



撮れてねぇ……。これじゃ誰だがわかんねぇよ。やっぱケータイのカメラじゃ感度が低すぎてだめなんだなぁ… トホホ…


歌を聴いた。うまい。歌唱力がある。聞きほれていると、奥華子と一緒に来ていたお手伝い?の女の子からチラシを渡された。



なんか、この手作りな感じがいいなぁ…


二曲歌った後、休憩に入ったので彼女の自主制作CDを購入する。CDはVol.1~Vol.4まであり、それぞれが一枚500円。躊躇わず全部買ってCDにサインを書いてくれるようお願いしたら、『ありがとうございます!』と感謝され、おまけに握手までしてもらった。わ~い!(笑)


*個人的には『笑って笑って』が気に入ってる。



この日の夜は特に冷え込んでいて、彼女の手もすっかり冷たくなっていたが、驚くことに彼女が奏でるキーボードの音にはまったくの乱れがなく、(普通は手がかじかんで、うまく弾けないっすよ) 澄み切ったピュアな歌声も外の寒さに負けていなかった。『私はここが沖縄と思えば寒くないです。それより皆さんの方は大丈夫ですか?』と言う彼女の暖かい気遣いが更に寒さを忘れさせた。


彼女は言う。『今日は24時までやります! がんばります! 止められなければ…』と。この止められなければの主語は、もちろん警察やその場所の管理者のことだ。路上ライブはお膳立てされた舞台ではない。日常の極ありふれた空間が舞台だ。当然ながら日常のリアルなルールが踏み込んでくるかもしれない。でも、そこには作られた舞台にはない歌い手と聞き手達自らが作り上げる生きたコミュニケーションがある。そしてそのコミュニケーションは『日常の雑多な空間』をほんの一瞬だけ『非日常のピュアな空間』にさせてしまう。お膳立てされた世界では絶対味わえることのない『ピュアな空間』の感動。――それが路上ライブ、または路上パフォーマンスの醍醐味だろう。もしかしたら奥華子のようなピュアな声の歌姫には、ピッタリの空間なのかもしれない。(もちろん路上だけでなく、TV、ラジオでばんばん活躍されるのも期待してます)


彼女の歌を聞き入っているうちに時間は23時前となった。本当は最後まで聞いていたかったのだが、これ以上は時間的に無理だったので後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした。


なんとなく心がスッキリした12月の夜だった。またいつか『路上の歌姫』に会える日を楽しみにしておこう。



 ――彼女の小柄でかわいい容姿の内に、なみなみならぬ情熱と根性を見た文鳥

投稿者 mori-game

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