独特の雰囲気にひかれて”シン・シティ”を観にいった。
で、感想――。
「いやぁ~、これは客を選ぶ映画だなぁ~」という印象だった。
フランク・ミラー原作のアメコミを具現化するかのようなモノクロ&ハイコントラスト&パートカラーの画面創りやカットワークと、”愛した女を守りぬくぜ!”風古典的なハードボイルドなストーリーと、後腐れのない漫画的なバイオレンスシーンが絡み合うユニークな演出は、ありきたりの映画に飽きたマニアなファンにとっては結構、刺激的な作品として楽しめるんじゃないかと思えた。しかし! デートで楽しいひと時を過ごしたいカップルや、暖かい感動モノが好きな心優しき人や、真面目なお子様等のライトユーザーには絶対向かない作品だろう。(R15だしね…)
ちなみに私はどうだったかと言えば、”楽しめた”方だった。理由は簡単。こんな映画、今まで観たことなかったし、新しい表現に挑戦したわりには、よくまとまっていたからだ。ただ、欲を言えば、パルプフィクションとまでは言わないが、オムニバスなシナリオにもっと一工夫あったらなぁ…というところか。ちょっと漫画っぽくストレート過ぎかな。
いずれにしても、ハードボイルドのスタイリッシュさに馴染みのない人や、バイオレンス(スプラッターもね)をシャレで観れない人にはキッツイ作品だろう。それでも観に行きたい人は、ある程度の覚悟はした方がよろしいかと…… (別に営業妨害をする気はありませんが)
――シン・シティには絶対住みたくない文鳥
PS:ロード・オブ・ザ・リングのイライジャ・ウッドが何処に出ていたのか、わからなかった……
【追記】イライジャ・ウッドわかりました。なんと、人食いハリーポッターだったのか! ガ~~ン!!