先週の日曜日(9/27)の話ですが、「熱血硬派くにおくん」や「ダブルドラゴン」の作者である岸本さんから、あるパーティー(懇親会)に御呼ばれされました。パーティーはフランスからやって来たフランス唯一のゲーム専門出版社「ピクセンラヴ・エディション社」のスタッフが主催するものでした。(多分、TGS取材の打ち上げも兼ねてたんでしょう)。場所は新宿3丁目にある「エイトビットカフェ」という80年代のレトロゲームをコンセプトにしたバーでした。
で、この店がいい! 店内は80年代初頭のゲーム関連グッズに満たされ、ゲーム業界黎明期を生きてきたおっさんゲームクリエイターには涙もんです。いるだけで、あのヤクザな日々(笑)にタイムリープしてしまいます。
◆店の入口のデコレーション。やっぱ80年代黎明期はマリオだよなぁ。デザインも左の小さいマリオだよなぁ。右のかわいいマリオは正直、嫌い。だって、マリオって「配管工のおっさん」だろ。
◆おお、パワーグローブ!パックスの力!
◆故・横井軍平さんの「バーチャルボーイ」もありました。
◆FC版「魔界村」に興じるフランスのスタッフ達。写真には写ってませんが、TGS帰りと思しきのロリコスプレをした一般客のお姉さんたちが、そのプレイの模様をジッと見ていました。
で、パーティーですが、岸本さんに対するフランススタッフの人気は半端じゃなく、「くにおくん」や「ダブルドラゴン」がいかに欧米でもヒットし、子供の頃の彼らに影響を与えたかを物語ります。私も岸本さんの先輩?ということでインタビューされました。くれぐれも日本の恥にならないように「立派なこと」を言うように努めました(笑)。(追記:ちゃんと真面目に答えましたよ (^^ゞ)
◆インタビュー風景
あと、会場には、私がファンだった、あの「ラブデリック」の元メンバーの木村さんや倉島さん、私と同年でNINTENDOディスクシステムの「任天堂バレー」を作られた橋下さんもみえられ、お話することができて、とても有意義な時間をすごすことができました。
最後に、ピクセンラヴ社の代表であるフロランさんから、お土産に自社本をプレゼントされました。
この本、任天堂の液晶ゲーム(ゲーム&ウオッチ)を特集したもので、その内容の濃さと完成度はハンパじゃありません。「日本で売らないのですか?」と私がフロランさんに訊いてみたら、「いろんな方々に協力してもらいましたが、いろいろと理由があって無理なんです」とおっしゃいました。もったいない。
今の日本では、一部のマニアな方々しか相手にしてくれなくなった70年代後期から80年代初期のレトロゲーム。それが、遠く離れたフランスで脚光を浴びていることが不思議でなりません。私はフロランさんに「なぜ日本のレトロゲームにこだわるのですか?」と質問してみました。フロランさんは、こんな風に答えてくれました。
「ぼくらは80年代の日本のゲームで育ちました。その時代のゲームは本当に楽しかった。そして、それらには今の進化したゲームの原点となる”何か”があると思います。僕らはそれを知りたいのです」
いや~……。なんちゅーか、考えさせられますなぁ……。
有意義な夜でした。こういう時間を与えてくださった、フロランさん、岸本さん、ありがとうございました!
PS:日本を訪問された「ピクセンラヴ・エディション社」スタッフの日本での滞在記録が、自社のサイトのブログにアップされているようです。→ こちらから
【追記】
フロランさん、メールありがとうございます!これからもピクセンラブ社、応援してゆきますよ!