週末に観た映画。まず、007の新作。 「慰めの報酬」
で、感想……
いやぁ~。スタイリッシュな映像っちゅ~んですかい? カット割とテンポの早すぎるアクションシーンは迫力はありましたが、正直、わけがわかりませんでした(苦笑)。でも、作品全編に流れる緊張感は、古き良き時代の007シリーズを彷彿させ、なかなかおもしろかったです。(でも、意地でもCGだけは使ってほしくなかったなぁ…。まぁ、今のご時世、無理かもしんないけど)
あと、主役のダニエル・クレイグはいいですね。今までのシリーズの主役(ショーン・コネリー以外ね)にはない「ストイックさ」と「クールっぽさ」が、マンネリ化した007のイメージからの脱却を成功させているような気がしました。ところで、この作品。前作のカジノロワイヤルを観てないとストーリーがよくわからん…てな、巷の噂を聞いていましたが、観てなかった私でも大丈夫でしたよ。まぁ、アクション映画でしたからね。
で、必然的に気になる、カジノ~をレンタル屋に借りに行ったら、去年、観たくて仕方がなかったのに、結局、観逃してしまった「百万円と苦虫女」がおいてあったので、即、借りました。
で、感想……
期待通りの良い作品でした。話としては「なんてことはない」淡々としたものですが、なんちゅ~か、タナダユキ監督の感性と、蒼井優の演技が見事にシンクロして、独特の世界をつくっていました。いいですね。こういう大人の事情度の低いミニシアター系の作品って。全国ロードショーなメジャーエンターテイメント的作品よりもかなり「作家性」が強いので、観ている自分と作品との距離が縮まり、「作品の体温」を感じてしまいます。 しかし、蒼井優はいいですね。作家性の強い作品って、ともすると「とっつきにくい」ものにもなりがちですが、彼女の存在感が、それを和らげ、敷居の低いエンターテイメントに変えていました。いい役者です。ところで、この作品のラストで出てくる駅ですが、どこかで見たことがあるなぁ、と思ったら、すぐ近所の駅でした。