予告で観たら、なんとなく奥の深そうな大人向けサスペンスアクションみたいだったので観に行ってみた。
原題:Vantage Point/監督:ピート・トラビス/脚本:バリー・レビ/製作総指揮:アンドレア・ジアネッティ、カラム・グリーン、タニア・ランドゥー、アダム・ミラノ/製作:ニール・H・モーリッツ/撮影:アミール・M・モクリ/音楽:アオリ・ウバーソン/美術:ブリジット・ブロック/出演:デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィテカー、エドゥアルド・ノリエガ、エドガー・ラミレス、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート/2008年アメリカ映画/1時間30分/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
で、感想――
予告のイメージに反して、特に頭を使うような難しい作品ではなく、ストレートなサスペンスアクションでした。なかなか面白かったです! (最近、どの映画もほめてばかりだな。まるで淀川長治さんみたい…)
ドラマは合衆国大統領暗殺事件に遭遇した8人のドラマを同時系列で描きながら、それぞれが事件の核心に着地してゆくという、昔流行った『24』的アイデアの作品となっています。で、この作品、とにかくテンポが良い。それもテレビっぽいテンポだなぁと思っていたら、どうやらこの監督、TVドラマ出身だとのこと。どうりでね。
おしむらくは、どうせアイデアな脚本を考えるなら、『おおっ! そ~いうことだったのかぁ!』と頭脳がフラッシュするくらいの難しめな謎解きがあっても良かったんじゃないかな、というところかな。客は何も考えず観ているTVの視聴者じゃなく、身銭をきって気合の入った映画の鑑賞者だから、別に遠慮なんかする必要はなかったのにね。
あと、終盤にカーチェイスがありますが、これがなかなかの見応え。フランスのカーアクションチーム大活躍! あたしゃ、思わず昔のフレンチコネクションのカーチェイスを思い出しましたぜ。
楽しめました。