週末、連チャンで映画を観た。
「チーム・バチスタの栄光」
監督:中村義洋/脚本:斉藤ひろし、蒔田光治/原作:海堂尊/撮影:佐々木原保志/音楽:佐藤直紀/出演:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎、野際陽子、平泉成、國村隼/2008年日本映画/1時間58分/配給:東宝
――で、感想。
う~ん……、悪くはなかったけど、なんか原作の表面的なミステリー部分だけを映画風にアレンジして淡々と映像化したというカンジかなぁ。
原作の話しになるが、成功続きだったバチスタ手術が、突然謎の失敗を繰り返し始め患者が不審な死をとげたにもかかわらず、何故か医者も亡くなった患者の親族も剖検(病理解剖)を要求しない。医療世界の不可解な風習かか? それとも隠蔽か? それに対して変人だが頭脳明晰な厚生労働省の役人・白鳥がその体質にメスを入れてゆく。そして、物語を通してAI(オートプシー・イメージング:死亡時画像病理診断)の重要性を説いてゆく――と、いうところも原作のもうひとつの重要なテーマだと私は思っていたのだが、それが映画ではほとんど語られていなかったのが、ちょっと残念だった。
でも、手術シーンはなかなかリアルで迫力ありました。あと、この作品、”竹内結子の顔とキャラでもっている”という印象も否めませんな(笑)。
「L change the WorLd」
監督:中田秀夫/脚本:小林弘利、藤井清美/撮影:喜久村徳章/音楽:川井憲次/出演:松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、南原清隆、福田響志、佐藤めぐみ、藤村俊二、鶴見辰吾、高嶋政伸 /DEATH NOTE原作:大場つぐみ、小畑健/2008年日本映画/2時間9分/配給:ワーナー・ブラザース映画
――で、感想。
う~ん……悪くはなかったけど、かといって、すげけおもしろかった!というほどでもなく……。なんかウマイんだかヘタなんだが分からん演出というか……。ひとえに、L役の松山ケンイチの演技力でもった、というカンジかな。
設定のマズさや矛盾点、しつこいホラーシーンや、某お笑い芸人の件は、巷でいろいろと叩かれているようなので、私はあえて何も書きません。(書いてんじゃん)
監督の中田氏は「リング」で有名だが、なんかこの作品にもリングのようなウエットさが、人間描写のシーンにちょこちょことにじみ出たような気がする。しかし、そのウエットさと「DEATH NOTE」が本来持つドライさとが水と油のようにうまく交じり合ってなく、観ていて居心地の悪さを感じることがあった。
でも、ラストシーンは個人的には気に入っております。タイ人の少年の命名シーン(あれはチョッとニヤリとした)とか、Lの最後のセリフとかね。だからこの作品、終わりよければすべて良しということにしておきます。(ホントか?)