ヒストリーゾーンの続きです。
左は『こだま』ですね。
出ました! 高度成長期の象徴。『新幹線0系』 私はこれを見る度、初代『ウルトラマン』にでてくる、科学特捜隊のビートル機を思い出してしまいます。はい、年齢がバレましたね。
『初代1号御料車』です。明治天皇がお乗りになられたものです。御料車は他にも数台展示されていましたが、どれもガラス張りのスペースに鎮座ましまして、他の下々の者が乗る車両とは格の違いをみせつけておりました。ところで、私がこれを観ているときに博物館の関係者と思しき二人のネクタイ組がこんなことを言いながら通り過ぎてゆきました。
ネクタイ組A
『照明暗いだよなぁ。もっと明るくして車内が良く観られるようにできるといいんだがなぁ……』
ネクタイ組B
『まぁ、しかし、保存の問題がありますからねぇ……』
博物館関係者は今だにベストな展示方法を模索しているようですな。公務員にしては、なかなかポジティブじゃないの。
(追記:鉄道博物はJR東日本からの寄付によって、財団法人東日本鉄道文化財団が建設し、運営も行う形となっているそうな。ですから、公立ではないのでスタッフは公務員ではないです。だから、ポジティブだったのか?(苦笑))
2階にある『鉄道歴史年表』。日本の鉄道の歴史を、全長75mにおよぶ年表と各時期の写真・資料・模型で紹介しています。う~む……なかなか、奥深い世界であります。
『コレクションギャラリー』です。鉄道模型、駅名標、ヘッドマークなど、鉄男、鉄子さん達にはヨダレもののコレクションが山と展示されています。
3階の休憩スペースにあるテーブル。何気に列車の設計図がデザインされているところがニクイですな。鉄男、鉄子さん達は、さぞやお茶が美味しくいただけることでしょう。
これ、これ! これを観ずにして博物館から帰ることはできませんぜ、ダンナ。そう、これぞ『日本最大のHOゲージ模型鉄道ジオラマ』! 横幅約25m奥行き約8m、約200㎡の地形模型にHOゲージ(在来線1/80、新幹線1/87)の鉄道模型を敷設しております。写真では見えませんが、ジオラマの手前には50人ぐらい座れる客席があり、客席横で駅員に扮したスタッフが『ジオラマの1日』という設定で各車両を紹介してゆきます。ライティング演出もよく、なかなか夢があっていいですよ。
この他にも展示物はたくさん。鉄道ファンは、まる1日すごすことができるでしょう。あと、気になったのは、首から許可証みたいなものをぶら下げた謎のスタッフ集団。それも殆んどの人が私服。もしかして、解説員のボランティアなのかな? いずれにしても、一般客に展示物を解説する、その語り口がやたら『熱い』のが印象的でした。皆、鉄道が大好きなんだなぁ……。
で、『鉄男ではない』と言ったわりには3時間近くも鑑賞してしまった私でしたが、日も暮れ始めたので館から出ることにしました。で、出るときにこんなものをもらいました。
鉄道博物館入場記念カード。で、カードをよく見ると左下端に『No.2「1号機関車」』と書かれてあります。No.2?……と、いうことは、No.1もNo.3も4も5も6もあるということ? つまり、コンプリートしてくれ、博物館に何度も足を運んでね!ということ? たぶん、そうだろうな。なかなか商売上手ではありませんか。
帰途、博物館の近くに以前『極楽湯』というスーパー銭湯があったのを思い出し、ひとっぷろあびて帰ろうと寄ってみました。ところが外観や施設が変わっていました。
『大宮大成鉄道村』――以前『極楽湯』だった建物の外観はブルートレイン風になっていたのです。なんだ、鉄道博物館の便乗じゃん。
食堂コーナーのテーブル。食堂車風で真中に鉄道ジオラマが飾られています。なんか、落ち着かないナァ……。湯上りにビールの一杯も飲もうと思いましたが、やめました。
『でこいち電気風呂』とあったので、でこいち機関車の形をした風呂(どんな風呂じゃい?)を期待したのですが、風呂自体は以前と変わりませんでした。
いやぁ~、電車三昧の一日でした。しかし、鉄道ってただの交通手段としてではなく、『知らない場所へ運んでくれるノリモノ』、または、自分たちが身近に接することができる『巨大メカ』と考えると、なかなか夢を感じます。鉄男、鉄子さん達が熱中する気持ちがわからんでもないです――なんて、いつのまにか『にわか鉄男オヤジ』になって家路を急ぐ自分がおりました。