ここんとこ反面教師になりそうな映画ばかり観ていたので、今回は「ちゃんとした映画」なM:I:Ⅲを観た。
(ところで、「反面教師」って毛沢東が言い出した言葉らしいね)
原題:Mission: Impossible III/監督・脚本:J・J・エイブラムス/脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー/撮影:ダン・ミンデル/音楽:マイケル・ジアッキノ/出演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ビング・レ イムス、ビリー・クラダップ、ジョナサン・リス=メイヤーズ、ミシェ ル・モナハン、ローレンス・フィッシュバーン/2006年アメリカ映画/2時間6分/配給:UIP
*写真はeiga.comより
で、感想――
いやぁ~、さすが手堅い作りにはそつがないハリウッド。普通におもしろかった。前回のⅡは、トム・クルーズのプロモーション映画みたいで「どこがMIなんだよ!?」って不満ダラダラだったが、今回はちゃんとMiらしいお約束(秒刻みのチームワークプレイ、マスク作り、車からマンホールへの脱出とか)を見せてくれて楽しめた。特に冒頭シーンでTVシリーズで使われていたBGMが流れたときは、ちょっと嬉しかったりなんかして。
ストーリーは本格的なスパイ映画のそれとは違って、かなりライト(あまり頭使わなくてよいという意味で)なものだったが、エンターテインメント映画としては十分だったと思う。あと敵役の武器商人役のフィリップ・シーモア・ホフマンが、なかなか憎たらしくてよかった。やはり、この手の映画は敵役が立たないとネ。
ただ、ちょっと気になったのはアクションシーンのカメラワーク。躍動感や迫力をつける為にかどうかは知らないが、ちょっと動かしすぎ。スクリーンが大きかったせいもあってか観ていてちょっと疲れた。
いずれにしても、難しいことを考えず素直に映画を楽しみたいって方には、観ても損はしない映画だと思う。
【追記】一緒に観にいった相棒が、例のビルのシーンで宮崎アニメを思い出したと言っていた。たしかに言われてみれば、あのムチャ振りは宮崎アニメに通じるものがあるかも。あのままトム・クルーズがビルが駆け下りて、その勢いでビョイ~~ン!ってジャンプして隣のビルへ飛び移るシーンを想像したらおかしくなった。(観た人しか分からないネタだな……)