知らぬ間にグーグルアースがVer・4になっていたので最新バージョンをダウンロードした。で、久しぶりに使ってみて驚き! 機能アップもさることながら、解像度が格段に上がっていたのだ。前のバージョンでは私の住んでいる街は、その他大勢、十羽一からげ的ドッティーな解像度だったのに、今回は私の住んでいる家の屋根まではっきり見えていた。これじゃあ、インドの首相も懸念を表明したくなるわな。
ちなみに私の住んでいる街の写真はいつ頃のものか調べてみたところ、どうやら2年以内のものとわかった。『最近の衛星写真なのかぁ~……。ん? まてよ、もしかして……』
私は、ちょっと気になった『ある地域』の写真を見たく、グーグルアースの地球を日本列島からインド洋方面へグルリと回してみた。
で、インド、スリランカの東海岸を見てみた。そう、インドネシア大地震の大津波による被害が写っているのか気になったからだ。
スリランカの東海岸。海外沿いが妙に白い……。
写っていた……。ここにアップした写真はほんの一部だ。実際はこのような状況が海岸沿いにずっと続いている。『す、すごい……』正直ショックだった。この衝撃はテレビニュースを観て感じた衝撃と別のものだった。同時に『なんとも言いようのない恐怖』を感じた。
テレビニュースの映像はミクロだ。それはあくまで人間社会で起こった災害の一部として映しているだけで、多分に『見世物的』だ。しかし、このグーグルアースの映像はマクロだ。人間社会など関係なく、地球という惑星レベルで起こった自然現象を感傷をいっさい入れずに淡々と伝えている。
『これが真実か』――私は、あの大災害がなんだったのか、そしてあの自然現象が人間に対して何をし、そして何を奪ったのかを改めて認識することができた。
私は『写真はものを言わぬからこそ、伝えられる真実がある』ものだと思っていた。しかし、正直言って、昨今の作為的な報道写真の氾濫にその考えも怪しくなっていたが、久しぶりにその考えは決して間違っていないということを再認識させられた。それも『地球』から。