なんか一昨日から、このBLOGのアクセス数が異常にはね上がっている。たぶん誰かがここへの直リンを張ったと思われるが……しかし、何故?(謎)


それはそれとして……


12年間、ゲーム作品や業界を批評してきた『ゲーム批評』(マイクロマガジン社)が幕を閉じることになった。ゲーム批評は『企業に媚びず、ちょうちん記事を書かない為に広告をいっさい取らず、ゲームの未来の為にきちんと”批評”をやってゆこう』という高い志の下に創刊された硬派な雑誌だった。創刊当時は私も愛読していて、特に私が創った『ワンダープロジェクトJ2』は巷での営業失敗とは関係なくその可能性を評価、応援してもらい非常に感謝した記憶がある。(アンダーカバーではクソミソに書かれたが…ショボン…) ただこの雑誌、その硬派なスタンス故か、企業やゲーム作家を敵にまわすことも多かったらしく、また、ここ数年そのスタンスに迷いが感じられ『何を目指しているのかよくわからない雑誌』になっていたような気がする。(広告も入ったし) まぁ、志高く立ち上げ硬派なスタンスを宣言した分、そのスタンスを私のような硬派な読者に厳しく問われても仕方がないだろう。


雑誌終了の理由は、下記を参照。(ホームページから抜粋引用)


そして今年、2006年。
Xbox360、プレイステーション3、Wiiという新世代機の登場。
そして、ニンテンドーDS、プレイステーションポータブルという携帯機の普及。
新たな激動期、いや、復興期を、ゲーム業界は迎えようとしています。


新たな局面を迎えるゲームという文化に対し、
私たちプレイヤーが、より素晴らしいゲームを遊べるように、
ゲームという文化の健全な成長のために、
メディアとして、新たな道を選択することに決めました。


つまりは、時代の使命を終えたから、というところか。素直だと思う。今年に入って業界は大きな変化を迎えようとしている。それは業界にいるものは誰しも『肌で感じている』はずだ。(中には鈍感な者もいるが) メディアは生き物だ。時代が変わればその時代にあったスタンスに切り替えることは健康的だと思う。


ゲーム批評という雑誌は消えるが、同社の『ユーズドゲーム』という雑誌と合体してリニューアルという形で新たな出発するらしい。大きく変動してゆくゲーム……いや、ゲームという従来の狭い概念でくくらず、大きく変動してゆくデジタル・エンターテインメント・コンテンツ文化の応援者となってくれるよう、『ゲーム批評』を立ち上げた時の志は忘れずに、かつ、常に先を見据えた先進的な雑誌になってくれるよう期待したい。(期待が大きすぎるかな…(笑))


くれぐれも古いゲームオタクに媚びた雑誌にだけはならないでね!(本当は媚びた方が売れるとは思うけどさぁ~…)


 さらば、ゲーム批評!


 


【訂正】ゲーム批評のライターさん『さいさい@百鬼さん』から指摘がありました。ゲーム批評とユーゲーは統一するのではなく、「ゲーム批評」は「Gナビ」に、「ユーズドーゲーム」は「ゲームサイド」に変わるそうです。編集部は同じ場所だけど、編集者は違う、別雑誌だそうです。文鳥の勘違いでした。

投稿者 mori-game

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