ネットで調べていたら、世界で最初のアドベンチャーゲーム、その名も『Adventure』を再現したサイトを発見。ついでに『ZORK』も。


■『Adventure』 はこちらから


■『ZORK』 はこちらから



いずれも全て英文。でも中学校レベルなので遊べなくはないが、入力も英文なのでちょっと大変か。(ネットの翻訳サイトを使うといいかも→こちらから


もともとこのAVGといわれる遊びは大学の学生の『AI研究』のおまけとして生まれたそうだ。AIといっても『コンピュータが語る。それに対してユーザーが答える、そしてコンピューターが……』という対話形式のものだ。(今で言うところの人工無能みたいなものか?)


いずれもグラフィックを表示しない(てゆーか、このゲームが作られた1970年代初頭はグラフィックは表示できなかった)テキストAVG形式だ。でも、逆に想像力を刺激されて新鮮かも。


で、いろいろと調べていたら個人サイトで興味深い記事を見つけた。それは日本では世界初のコンピュータRPGとして知られている『ローグ』は、どうも世界初のコンピュータRPGではないというものだ。理由としては……


1、日本ではローグは1975年に発表されたとしているが、ローグの根幹である画像表示ルーチンは1980年以前には存在していなかった。


2、ローグを手がけた大学生は1975年時点では大学生ではなかった。


3、1975年に発表された『D&Dの世界観』のゲーム『Adventure』を、日本のメディアがローグと勘違いしたのでは?


4、1970年代においては『Adventure』をコンピュータRPGとしてカテゴライズしても全くおかしくない。


――詳しくは、下記のサイトをご覧あれ。


■『Rogue 1975年起源説の謎』 → こちらから


なかなか説得力のある記事だ。たしかに題材からいえば、『Adventure』はコンピュータRPGといってもおかしくない。『ウイズ』や『ウルティマ』型のコンピュータRPGがポピュラーだからそれらが王道なコンピュータRPGな感じがするが、考えてみると『ローグ』も『ウイズ』も『ウルティマ』も王道なRPGといいながらも、実は各々、システム(遊び方)がバラバラで統一されていない。テーマだけが『RPG的世界観』なだけだ。ならば、同じようなテーマを持ち、テキストのみで遊ぶシステムの『Adventure』がRPGだという欧米の認識はおかしくはない。強いて違いがあるとすれば『グラフィック表現があるか、ないか』ぐらいのものだろう。


結局、カテゴリーわけは、見た目やシステムより、そのコンセプトを基準にして分けた方が正確なのかもしれないな。あと、システムはあくまで『やりたいこと』を具現化する為のただの表現方法、道具にすぎない。ならば、現在のゲームのカテゴリーや、定着したシステムを『ゲームの常識』としてゲーム作りをしてもあまり創造的でないことに思える。つまりはコンピュータゲームに『王道』なんかないということか。温故知新。


 


 


写真(上)が『ローグ』 写真(下左)が『ウルティマ』 写真(下右)が『ウィザードリー』


 


【追記】この雑文を最初書いたとき、最後の文章がなんかトンチンカンだったので、削除し、新たに書き直しました。ついでにタイトルもね。

投稿者 mori-game

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