技術の進化というものは、こうも同じ題材の映画を変えてしまうものなのか? 小学生の頃テレビで観た”夏休み映画劇場”の”宇宙戦争”を思い出しながらこう思った。でも、両作品を比較する気はない。映画は生き物。その時代時代で”生きて”いればベストなのだ。


スピルバーグという監督はこの手の作品を撮らせると上手い。半端な思想や人間ドラマが入ってなければもっと上手い。彼は、誰もが少年の頃に一度は抱いた『この創り話が本当に起こったら一体どうなるんだろう?』という基本ともいえる妄想を、大人の力(金、モノ、技術、政治力)を使って具現化して楽しんでいるようにしか思えない。


未知との遭遇、JP、プライベートライアン等の自作から流用した演出や、”9・11”の報道映像にインスパイアされたかのような一部のリアルな映像は、客をその気にさせようという良い意味のケレンや、制作スタッフの強かさを感じる。オチに関してはウエルズの原作通りなので特に拍子抜けの感もない。初めから分かっていたことだから。


楽しめた。文鳥が今まで観た映画の中で一番”宇宙人に侵略される恐怖を感じさせてくれた”作品だった。 (PS:燃えたまま疾走する列車… あれはいい!)


 


*写真は映画館内の看板。暗くてよく写っていなかった。

投稿者 mori-game