元旦からジョギングで10キロ走り、3日、4日もフィットネスに通ったのに、結果、1.5キロも正月太りで始まった2009年。「なんで、なんで!? あんなに運動したのに!」と騒ぐものの、冷静に考えればやはり摂取カロリー量が運動量に勝っていたという「あたりまえの事実」に気づきます。仕事始めの今週は、ダイエットすべく食事制限したものの(好きなビールも一滴も飲まず)、一度ついた脂肪はなかなかおちないもの。まぁ、ゆっくりとダイエットしてゆくしかないようですな。
で、昨年、夏ごろから「ほぼ放置プレイ」となっていたこのブログ。今年はマメに更新しようかな、と思う次第で…。ええ、あくまで「しようかな」てなレベルの意気込みです。
で、去年末観た映画、あれこれ(また映画ネタかよ)
『ワールド・オブ・ライズ』
リドリースコット+ラッセル・クロー+デカプリオさんの黄金トリオ?が贈る問題作?
で、感想……
結構、骨太でおもしろかったです。最初は、わかりやすいエンターテイメント系と思って「なめて」ボケッと観ていたら、結構、頭を使うので、あわてて途中で「真剣鑑賞モード」に切り替えた……という感じの作品でした。(どんな作品じゃ) これ、アメリカではあまりヒットしなかった作品だそうで。そりゃそうでしょ。内容が「中東に対するアメリカの姿勢への批判」にとれますから。リドリーさんも、ラッセルさんも、デカさんもリベラル派なんですかね? 民主党支持? でも、ラストが「それはそれとして、デカプリオのファンは大切にしときます」というブラックダイヤモンド的ご都合主義なオチがハリウッド的で安心できます(笑)。
次は、『K20/怪人二十面相・伝』 (このタイトル、なんとかならんのか?)
で、感想……
「映画マニアからは頭悪いと言われてもいいから、とにかくハリウッド的な理屈ぬきに観て楽しい作品を!」という、ひねくれていないエンターテイメントなハートがバリバリ感じられる作品でした。こういう志の邦画は個人的には好きです。「ALWAYS-三丁目の夕日」でほめられた㈱ロボットさんのCG映像は、今回も善戦してました。金城武はいい演技をしてました。「パルクール」もかっこよかったです。松たかこもがんばって若づくりしてました(苦笑)。 しか~~~しっ!(谷岡ヤスジ調) シナリオと演出がいまいち。なんかアニメっぽさが時々臭うのです。(監督さん、宮崎アニメが好きなのかな?) 実写には実写ならではの表現があると思うので、安直にアニメの手法をマネるのは、「実写表現がもったいないじゃない?」と思いました。
【追記】(俺も人のこと言えないけどね……。)
次はキアヌ・リーブス主演の『地球の静止する日』
で、感想……
CG映像はすごいけど、シナリオがよくねぇなぁ……。てな感じ。
この作品、『「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠ロバート・ワイズ監督の名作「地球の静止する日」(1951)のストーリーを一新し、最先端のVFXを用いて描くSF大作』という、気合いの入ったふれこみだったので鼻息も荒く期待して観に行ったのですが…。
私が静止してしまいました。
で、「一新した」ということはオリジナルよりおもしろくなってるはずなのかな? オリジナルってどんなんだ?と思い、映画鑑賞後、早速オリジナルのDVDを購入しました。(映画好きなくせに、恥ずかしながら、まだ観てませんでした…)
「こっちの方がぜんぜんおもしろいじゃん。まぁ、ロボットのゴートはリメイク版の方がカッコよかったけど」…てな感じでした。
もちろん、その感想はこの作品が公開された「1951年という時代」を考慮したうえでのものです。第二次大戦後の米ソ冷戦に入った時代に「反戦のメッセージ」をSFの手法を借りて間接的に世に訴えるというこの作品。当時としては斬新だったと思われ、同時にたいへん意義深いものを感じます。名作と言われるのも納得。キアヌ版でがっかりした方々。この作品を観て「御口なおし」をなされては?
あと関係ないけど、上記作品の「地球上の運動機能を静止させる」という設定を「アンチ・シズマドライブ」という設定でオマージュした、OVAの『ジャイアント・ロボ~地球が静止する日』はたいへんおもしろいです。これもキアヌ版でがっかりした方々の「御口なおし」にはよいですよ。