ハンディーカムの手振れ画面演出で『酔う』との前評判?高い『クローバーフィールド』を観ました。

cf.gif原題:Cloverfield/監督:マット・リーブス/脚本:ドリュー・ゴダード/製作総指揮:ガイ・リーデル、シェリル・クラーク/CAST:マイケル・スタール=デビッドマイク・ボーゲルオデット・ユーストマンリジー・キャプランジェシカ・ルーカスT・J・ミラー /製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク/2008年アメリカ映画/1時間25分/配給:パラマウント

で、感想…… (以下、ネタばれ注意)

庵野監督や樋口監督などの**映画大好きクリエイター達が『やられたよ……』と苦虫をつぶしてるんじゃ?と思わせる作品でした。

つまり、**映画の視点を完全に一般市民レベルまで落として、徹底的に表現してみた、という意味で。あの平成ガ**さえも、自衛隊レベルでしたからね。(言ってる意味は分かる人には分かると思われます…) 私は『正しい**映画』とは、**に襲われる一般市民の生活を描ききることと思っているので、この作品のコンセプトには共感するものがありました。

あと、この作品の売りである”ハンディーカムで撮った映像手法で、さもその現場にいるかのごときに見せるという演出アイデア”は特に新鮮さは感じられず『ブレアウィッチ・プロジェクト』や『プライベートライアンの最初の戦闘シーン』『UA93便』等を超えたものではありませんでしたが、いかんせん、映像や音響の迫力が半端じゃなかったので、それはそれでなかなかの迫力ものでした。(音響の良い映画館をお勧めします)

ただ、映像や音響等のシナリオ以外の要素で見せるアトラクション的作品というのは、映像や音響に慣れたら飽きるのも早いという欠点もあるのでしょうか? 私は、中盤あたりで少々飽きてしまいました。あとヘタにリアリズムに徹したあまり、シナリオや設定の不自然なところが逆に目だってしまって興ざめしてしまったところもありました。でも、最初からアトラクションムービー割り切って観れば、どうってことないでしょう。

前評判?の『映像酔い』に関してですが、私は前知識があり、心の準備をし、一番後ろの席で観たせいか、酔いませんでした。どうやら、スクリーン全体が見渡せる席で観れば酔いは軽減されるようです。それよりも、予告編でやっていた『紀元前一万年』のせわしないカット割の予告編の方が気持ち悪くなりました。

ところで、この監督、本当に東宝の**映画が大好きなんですね。スタッフロール時に流れる曲は、モロ、伊福部氏のオマージュでした。

 

【追記】しかし、この事件の一部始終を撮っていたビデオのバッテリー、すげぇ長持ちだなぁ……。途中でライトもつけっぱなしだったのに、7時間以上もってた。日本製?

投稿者 mori-game

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