観ました。実写版ガンダム…ではなく、トランスフォーマーを。
監督:マイケル・ベイ/脚本:ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン/製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、マイケル・ベイ/撮影:ミッチェル・アムンドセン/音楽:スティーブ・ジャブロンスキー/出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、レイチェル・テイラー、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・ボイト、ジョン・タトゥーロ/2007年アメリカ映画/2時間24分/配給:UIP
で、感想――
いやぁ、すごいよ。よく、あんな映像創るよ。もうロボメカ、本物じゃん。ILMエライ!という感じでした。
監督はマイケル・ベイ。あたしゃ彼の『勢いだけ』で最後までつっぱしらせる演出と展開があまり好きじゃないのですが、そんなことが気にならないくらい、とにかく映像がリアルで『本物の巨大ロボメカを見てしまった!』という偽体験をさせてもらいました。これはジュラシック・パークでブラキオサウルスの登場シーンを見た時の感動に匹敵するものがありましたぞ。しかし、あの変身シーンを作ったCGデザイナー達の根気とパワーは仕事とはいえスゴイね。よくポリゴンが食い込まないように変形できるもんだ、とヘンなところで感心したりして…(実際は食い込んでたりして。気づかないだけで)
ただ、対決シーンでやたらと振るカメラワークと、あとCGのゴーモーションがキツイので、スクリーン近くで観ると疲れるかも。とくに年配の方々は。
物語の方は、この迫力あるCGロボメカたちの活躍を壊さないような分かりやすいエンターテイメントに徹した内容でした。(注:ほめているわけではありません)
しかし、スピルバーグって、つくづく『見世物師』なんだなぁと思うよ。ふと我々が現実を離れて妄想する『ちょっとオタクな世界』を最新のテクノロジーを使って『映画という名の現実』にして我々をビックリさせてくれる『ハイテク見世物師』という意味で。もちろん、これは私流の最大のホメ言葉です。
『たかが、おもちゃ』の世界を、いい大人が大金と最新テクノロジーを使って、本気で『本物の世界』にしてしまおうという、そういう情熱って私は尊敬するなぁ…。
なんか別の意味で感動した良作でした。