書店に寄ったら京極夏彦氏の新刊が平積みになっていたので手にとってみた。

 

旧怪談
作者: 京極 夏彦



  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/07/03
  • メディア: 単行本


パラパラと中を見てみると、なんか京極氏にしては珍しく内容が平易だ。それもめちゃくちゃ分かり易い文体っぽい(ルビまでついてるし)。 新機軸か? いつもはその量と密度で氏の本を読む戦意を喪失させられている私にとっては『こりゃ、気軽でいいや!』ということで、躊躇わず即、購入。


で、感想――


いや、分かりやすくておもしろかったが……。


内容だが、江戸時代に根岸鎮衛(やすもり)という旗本が30年にわたって書き綴った『耳嚢(みみぶくろ)』という備忘録の中から京極氏がセレクトしたものを現代風な表現でアレンジしたもの。まぁ、平たく言えば『怪談』集だ。


それにしても、ちょっと分かりやす過ぎるので調べてみたら、この本、実は『児童書』だったそうな。こりゃまた、なんと質の高い児童向け怪談であることよ。いやぁ、うらやましいねぇ、最近の児童は。こういう本が読めて。恵まれてますよ。あたしがガキの頃は『怪談』というば小泉八雲ばかりでしたよ。


 

投稿者 mori-game

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