なんか、センスのない邦題をつけられてしまった『Click(クリック)』を観た。


監督 : フランク・コラチ /出演 : アダム・サンドラー 、 ケイト・ベッキンセール 、 クリストファー・ウォーケン/配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント


で、感想――


久々にクリストファー・ウォーケンを見られて嬉しかったなぁ。主役のアダム・サンドラーは日本では馴染みがないけど、アメリカでは有名なコメディアンらしいね――って、感想になっていないか。いや、おもしろかったですよ。


ストーリーは、仕事づけで家庭や自分の健康までもかえりみらぬ働きムシの父親が、ヒョンなことから不思議なリモコンを手に入れ、人生を自由にコントロールできるようになり有頂天になるが、しだいに思わぬ方向へ進んで行き取り返しのつかないことになってゆく……というもの。テーマは早い話『家族や人生を大切にしながら生きよう』という、いかにもアメリカ人が好きそうなありがちなもの。でも、そのわりには内容はしっかりしていた。(ちょっと下ネタが多かったのがウンザリだったけど…) ラスト近くのシーンも日本人好みの『泣かせ』が入っているなど、アメリカのコメディー映画にありがちな『アホっぽさ』が少なく、ペーソスのきいたコメディでなかなかよかった。


しかしこの映画、日本では全く話題になっていないようですな。封切り前もあまり宣伝しなかったようだし。内容は決して悪くはないのに、なんで? 主役に訴求力がなかったから? 内容が日本人好みじゃないから? 下ネタがだめだから? いやいや、やっぱ、これは配給会社の広報戦略の失敗でしょう。だって、あんな的外れのセンスのない邦題をつけるぐらいだから。松竹映画じゃないっつ~の。(どこだっけ、配給会社? ああ、ソニーか。やっぱりな……) 


いずれにしても『感動できるコメディー』って、そうそうないので、機会があれば観られてはいかが?

投稿者 mori-game

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