――聞いてやんすよ。
小遊三、あっしは好きだねぇ~。なんてぇ~か、よい意味の下品さがなんともこたえられねぇんだよな、これが。 桂吉弥さんのも聞きてぇんだが、CDが売ってねぇっていうんだから、こればっかりは仕方がねぇ。残念、無念、お寺の小坊主ぁ珍念ときたもんだ。そういやぁ、このCDに収録されている『千早振る』ってぇ噺は、吉弥さんの独演会の時にもやってたなぁ。同じ噺でも噺家によってかなり雰囲気が変わるってぇところが落語の妙っていうもんですな。 オマケに小遊三は江戸で、吉弥さんは関西。そりゃ、雰囲気もかなり変わるってぇもんだ。
しかし、IPodで落語を聞きながら歩くってぇのは結構危なかっしいもんですな。思わず噺に夢中になるあまり、周りに対する注意力が散漫になっちまって、昨日なんか駅のプラットフォームから落っこちそうになっちまったよ。
……って、ウソに決まってんでやんしょ、旦那~!