私は『おみくじ』があまり好きじゃない。だって、『さぁ、今年もがんばるか！』なんてモチベーションを上げている最中に、たかだか印刷物に『凶』だとか『今年はあまりパッとしない』と言われたんじゃモチベーション下がってしまうじゃない。『あんな印刷物に一喜一憂してたまるか』――なんて片意地張って、今年は初詣に行っても『願』はかけるが、おみくじはひかないことにした。
今日、散歩のついでに寄った近くの神社で『後で神様から請求書が来そうなくらいの沢山の願』をかけた帰り際、神社グッズ（って言うのかな？）を売っているショップ（って言うのかな？）で今までみたことのない新商品（って言うのかな？）があった。
『幸せを呼ぶ――天然石おみくじ』
どうやらひいた石によって、その石の持つ力が招かれるという新手のくじのようだ。『風水か。これならいいかも！』 と、いうわけでひいてみた。中を覗くとそこには『紅水晶の欠片』が入っていた。なんでも『良縁招来・心身平癒』の力があるだそうだ。『そうか。良い力を招き入れてくれるのはありがたい事だ』と気分よく家に帰り、袋の中を改めて開けてみると石以外に『叶（しあわせ）』と書かれた折りたたまれた紙が入っていた。『なんだこりゃ？ 風水や石に関する説明書きかな？』と思って開けて読んでみた。
『末吉』
――おみくじじゃん……。
ああ、やっぱりひいちまったのね。それも末吉。可も無く不可も無く。パッとしない…… ついでに運勢を読んでみる。『周囲の人達と波長が合わない運気なので、周囲に合わせて”事なかれ主義”を守れ』とのこと……。ポジティブなご忠告、ありがとうございました。がんばりま～す！
――『どうせなら正月だけはおみくじ全部”大吉”にしてくれないかなぁ… だって皆嬉しいじゃん…』なんて我がままな事を言ってみる文鳥